ベルーナグルメ おせち 【出世祈願になるってホント?】おせち料理に使われる慈姑(くわい)ってなに?お正月に食べる理由とは

【出世祈願になるってホント?】おせち料理に使われる慈姑(くわい)ってなに?お正月に食べる理由とは

【出世祈願になるってホント?】おせち料理に使われる慈姑(くわい)ってなに?お正月に食べる理由とは

おせち料理に必ず入っている「くわい」。

しかし、この食材、普段の食卓に並ぶことは少なく、スーパーなどでもなかなか見かけませんよね。

「野菜なの?芋類なの?」「そもそも、なんでおせちに入っているんだろう?」と、毎年お正月に入って疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はこの「くわい」の歴史や効能、そして、おせち料理との関係についてご説明していきます。

そもそも、慈姑(くわい)って?

そもそも、慈姑(くわい)って?

形状は球体で、見た目は里芋に似ている「くわい」。

実は中国原産の水性植物で、分類は「野菜」なんです!

生育途中に落水しないよう、沼地のような乾燥しづらい場所で栽培します。
歴史が古く、お正月をはじめとする節句、懐石料理などで多く使われています。

くわいの種類

現在食用として流通しているくわいは、主に、青くわい(アオクワイ)、吹田くわい(スイタクワイ)、白くわい(シロクワイ)の3種類です。

青くわい(アオクワイ)

国内流通の大半を占めている青くわい。
主に広島県や埼玉県で栽培されています。
青くわいは他の2種類に比べて肉質が柔らかく、芋類のようなホクホクした食感が特徴。
お正月のおせちで私たちが口にするのも、この品種がほとんどです。

吹田くわい(スイタクワイ)

吹田くわいも、日本でポピュラーな品種の1つ。
大阪府で古くから栽培されてきた小ぶりの形状が印象的で、難波の伝統野菜ともいわれています。
その歴史は古く、吹田くわいの名は「万葉集」にも登場するほど。
青くわいが芋類のような食感であるのに対し、吹田くわいはシャキっとした食感が特徴。
甘みがあり、栗のような食感が楽しめます。

白くわい(シロクワイ)

白くわいは、原産国である中国の品種です。
日本での生産が少ないため、あまり目にする機会はありませんが、中国ではもちろんよく食されている品種の1つ。
一般的な中華料理の食材として、多くの人々に親しまれています。

くわいの旬はいつ?

くわいの旬は、11月から1月の冬期です。
収穫自体は9月頃から始まって春先まで続きますが、出荷の最盛期は12月頃。
年間流通量の大半が11月下旬から翌年1月頃までに集中しています。

ちょうど煮物が恋しくなるような、寒い冬に一番おいしく食べられる食材です!

名前の由来

名前の由来

くわいの名前の由来については諸説ありますが、一番有力なのは 「球根から芽が伸びたような特徴的な形が、農作業をするときに使う『鍬(くわ)』によく似ていることから『鍬芋(くわいも)』と呼ばれ始めた」 という説です。
年月が経つにつれて、いつしか「も」が取れて「くわい」に転化したといわれています。

くわいの栄養と効能

くわいには、炭水化物、カリウム、ビタミンB、リン、でんぷんをはじめとする、さまざまな栄養素が含まれています。

最も豊富に含まれているカリウムには、塩分排出の効果があるため、むくみ解消や高血圧予防が期待できるといわれています。

また、くわいにはアルコールの分解を補助する働きもあり、お酒を嗜む機会の増えるお正月にはうってつけの食材といえるでしょう。

くわいをおせち料理に使う理由

おせち料理に使われる食材には、意味やいわれが多いもの。
くわいがおせち料理に加わったゆえんには、下に紹介する2つの意味があるとされています。

・芋部分から上に向かってぐんぐんと芽が伸びる姿が出世や向上などを連想させることから、縁起が良いとされる
・大きな芽が出ることから、「めでたい(芽・出・たい)」とされ、「おめでたい」という言葉にかかる

これらの理由から、現代のおせち料理では「出世祈願」の願いが込められた、慶賀にふさわしい食材として重宝されています。

まとめ

お正月シーズンに、特に目にする機会が多い「くわい」。

おせち料理に使われている理由として、新春を迎えるにふさわしいゆえんがありました。
中国から伝来した、古くからの歴史ある食材であることから、もしかしたらあの有名な先人たちも食べていたかもしれません。

栄養・効能がばっちりの野菜ですので、「今まで食べたことがない」という方も、今度のお正月にはぜひ一度挑戦してみてくださいね。

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