お酒コラム
2021.9.8
知って得する!日本酒の正しい保存・保管方法とは?
繊細な味わい、香り、色を楽しむことができる「日本酒」。
お気に入りの日本酒は、最後の一滴まで美味しく嗜みたいもの。
そのためには、しっかりと保存・保管方法を覚えておくことが必要です。

正しい保存・保管方法
突然ですが…お酒好きのみなさん、いつも飲んでいるお酒の瓶の色をパッと思い浮かべることができますか?
「うーん、確か茶色か黒?」、「でも、緑や青を見たような気も?」。
一般的に、日本酒の瓶の色として採用されるのは、茶色や緑色が多いといわれています。
では、なぜ日本酒の瓶の色には、さまざまな種類があるのでしょうか。
近年では夏向けのお酒には清涼感を感じさせる青い瓶を使用するなど季節感を重視した商品も増えてきました。
また、お酒自体に色が付いているものや金箔入りのものなど、その特徴を引き立てるために無色透明の瓶が用いられる場合もあります。
しかし、もともと日本酒の瓶の色に茶色や緑色が多いのは、「紫外線などの外的な要素から日本酒を保護するため」という理由があったからなのだとか。
実は、日本酒は高温と光にとても弱い、デリケートなお酒です。
そのため、高温な場所で保管したり光を浴びてしまうと、「日光臭」や「日向臭」とよばれる不快な臭いが発生しやすくなるなど、劣化を早めることになりかねません。
日本酒を長く、おいしく楽しむためには、「暗く、涼しい場所に保存すること」がとても大切です。
基本的な保存方法は上記の通りですが、最後の一滴までより美味しく楽しむためには、種類別の保存方法もぜひ覚えておきたいですね!
種類別の保存・保管方法
■生酒
温度:5℃~6℃保管場所:冷蔵庫
■大吟醸酒や吟醸酒
温度:10℃前後保管場所:冷蔵庫
■純米酒
温度:常温保管場所:冷暗所
■普通酒
温度:常温保管場所:冷暗所
さらに、もう一手間として、新聞紙などに包んでおくと、急な温度変化や微量な光も防ぐことができ、長期にわたっての保存が可能になります。
また、純米酒や普通酒など常温で保管できるお酒の場合は、化粧箱がおすすめ!
やや場所をとりますが、遮光性だけでなく安定感も増し、破損防止にもなりますよ。
日本酒は必ず立て置きで!

「日本酒の保管場所は、暗くて涼しい場所が基本」。
では、保存方法はどうでしょうか?
お酒の保存方法としてよく知られているのは、「ワインはボトル(瓶)を横に寝かせて保存する」というもの。
これはワインの瓶を塞いでいるコルクを乾燥させないための配慮なのだそう。では、日本酒も瓶を寝かせて保存した方がいいのでしょうか?
実はこれ、NGなんです。
日本酒、特に一升瓶はフタの材質が長期保存向きではないため、横にして保存してしまうと、酸化の原因につながるといわれています。
したがって、日本酒の保存方法は立て置きが原則です。
ただし、日本酒は振動が多い場所を好まないため、冷蔵庫であってもドアポケットなどは避けるのが無難でしょう。
おまけ:劣化してしまったお酒の活用方法

とっておきのお酒をいざ飲もうと思ったら…「あれ、なんだか黄色っぽい?」。
急な温度変化や振動が何度も加わったり、長時間にわたって光に当てられてしまったお酒は、黄色っぽい褐色に変化します。
見た目こそ悪いものの、品質には問題ありません。
「でも、見た目に抵抗があるし、飲むには少し勇気がいるかも…」。
そんな時は、ぜひお料理にお使いください。
料理酒として使用することで、素材の風味を引き立てたり、煮しめなどの料理の旨味をぐっと引き出すことができます。
いつものお料理で、ちょっと気軽に日本酒をお楽しみください!
以上が日本酒の保存・保管方法です。
少し気を配るだけで、最後の一滴までおいしさを感じることができますが、開封後は早く飲みきることに越したことはありません。
日本酒の繊細な味わい、香り、色を、じっくりとお楽しみくださいね!
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