お酒コラム
2024.9.7
【お歳暮のギモン】夫婦の実家同士や親戚、お歳暮はどこまで贈る?
一年を締めくくる季節のご挨拶、お歳暮。
夫婦の実家同士や普段は交流が少ない親戚の間では、どのように対応するべきでしょうか。
日頃からお世話になっているような関係ではないものの、「感謝の気持ちを伝える、という意味ではお歳暮を贈ったほうがいいかな?」なんて悩んでしまうことあるかもしれません。
風習やマナーには、明確な「正解」というものがないだけに、どうしても難しく考えてしまいがち。
今回は、「常識だけど…今さら訊けない!?」、よくある疑問について、基本的な通例を紹介しながら、相手と円満な関係を続けるお歳暮の送り方について解説していきます。
結婚後は、実家間でお歳暮を贈り合うもの?
お歳暮を贈り合う家庭もあれば、全く贈らない家庭もあります。
これといった正解はなく、「家庭によってさまざまである」というのが現状です。
それぞれの家庭ごとに「当たり前」は異なることがあるため、最善策としておすすめするのは「お歳暮のやりとりをどうするのか」を夫婦間で先に決めてしまうこと。
お互いの両親で決めてもらったり、どちらかの両親と決めてしまったりという方法をとると角が立つ場合があるので、夫婦間で決めた内容はしっかり両親に伝えましょう。
贈る場合は、「3,000円~4,000円程度」など目安となる金額や、互いの両親の嗜好も合わせて伝えてあげると良いでしょう。
交流のない親戚にも贈るべき?
基本的には「関わりのある親戚のみに贈る」でOKです。
今後交流のありそうな親戚に親睦を深める目的でお歳暮を贈るのも良いですが、その場合は「一度贈ったら、何かきっかけがない限りは贈り続ける」というお歳暮のルールを踏まえて検討することをおすすめします。
また、突然お歳暮が送られてきた場合であっても、できるだけスピーディに対応しましょう。
「今後その相手にお返していくのか」を夫婦間で話し合い、贈らないと決めた場合にはお礼状に「今後はお気遣いなさいませんように」「お心遣いは誠に有難いのですが、次回からは辞退させていただきます」などの文章をしたためましょう。
「今後も変わらぬお付き合いを宜しくお願い致します」と一言添えれば、相手の厚意に感謝している気持ちも伝えられ、より丁寧な文章になります。
お歳暮をやめたい場合は?
お歳暮は、突然やめていいの?
基本的には、一度始めたお歳暮をやめることは失礼にあたります。
しかし、「面倒になってきた」「形式だけの関係だから」など、実はお歳暮をやめるタイミングに悩んでいる…なんてこともしばしば。
そもそもお歳暮は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈るもの。
お互いが楽しみにしているのであれば問題ありませんが、それほど深い付き合いのない方へ贈り続けることは、相手の負担になっている場合も少なくありません。
「感謝の気持ち」より「義務感」で贈っていると感じる場合には、思い切ってお歳暮をやめてみるのも一つの手です。
お歳暮をやめるにあたって気をつけたいこと
やめたいと思ったタイミングでやめることができれば良いですが、それには何かしらのきっかけがほしいもの。
一番スムーズなのは、「先方からのお歳暮に対してお礼の連絡をする際に、柔らかくその旨を伝えること」です。
具体的には、下記のような文章をお礼状に書き加えると良いでしょう。
・「日ごろご無沙汰ばかりで何のお役にも立てませんのに恐縮しております。どうか今後はこのようなお気遣いをなさりませんように、お願い申し上げます」
・「毎年ささやかながらご挨拶させていただいてまいりましたが、その度に、○○様から結構なお品を頂戴することになり、かえってご迷惑をおかけしていることに、大変恐縮しております。つきましては、誠に勝手な申し出ではありますが、例年のご挨拶を来年より失礼させていただきたく存じます」
簡単には、やめられない場合
お礼状を送る際の一筆で、相手にお歳暮をやめたい旨を伝える。
とはいえ、「お歳暮をやめたい気持ちはやまやまだけど、なかなか勇気が出ない!」という方もいるかもしれません。
そういう場合には、お歳暮のお返しをやめる代わりに、お土産やお年賀といったもので代替するのも一つの手です。
お歳暮とは違ったかたちで、相手に「感謝の気持ち」を伝えることができるでしょう。
まとめ
お歳暮には、「これが正解」というような絶対的なルールはありません。
夫婦や家族と相談した上で、形式に流されることなく、自分にとってのベストな判断を相手に対するベストな対応につなげられたらいいですね。
「贈る・返す」のやりとりが必ずしも正しいわけではないので、「昔から続く日本の習慣だから」と肩に力を入れずに、気を楽にして「一年間お世話になった感謝の気持ち」を相手に伝えましょう。
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