ここ最近、新たなブームが起こり始めている。
外出しづらいご時世ということもあり、「おうち時間」を優雅に、そして贅沢に過ごしたいという想いから “家飲みニーズ” が急増中だ。
日本全国の「日本酒(大吟醸)」を楽しめる、10本飲み比べセットが売れに売れているという。
仕掛け人は、日本酒通販の国内売上シェアNo.1の大手通販会社「ベルーナ」。
東京商工リサーチ調べ(2016年~2020年度)
「安くて高品質な日本酒を普及させる」ことを目標に企画されたこのセットだが、
そんな理念に共感した全国「10酒蔵」の蔵元から、珠玉の大吟醸がラインナップされている。
選りすぐりの「オリジナル日本酒」が手軽に味わえるとして、
日本酒好きはもちろん、自宅で晩酌を楽しみたい人々から熱心な支持を集めているようだ。
現在の自粛期間も相まって、密かなブームになりつつある日本酒。
そこで今回はこの飲み比べセットの開発にも携わった、唎酒(ききざけ)師の平石さんに、「大吟醸飲み比べ10本セット」の楽しみ方について教えてもらった。
唎酒(ききざけ)師とは、「日本酒のソムリエ」とも呼ばれる資格で、
テイスティングはもちろん、原料から製造方法、ラベルや歴史に至るまで幅広く網羅する「日本酒のスペシャリスト」のこと。
ー平石さん、そもそも「大吟醸」の意味がわかってないのですが…
▼平石さん
『「吟醸」「大吟醸」の説明をするためには、まずは「精米歩合」を知る必要があります。』
ー精米歩合、ですか?
▼平石さん
『「精米歩合」とは、日本酒造りに使用する酒米をどれだけ磨いたのかを示す数値です。
例えば「精米歩合90%」の場合は、10%ほど米を削り、残りの90%で日本酒を造ったということになります。
その中で、いわゆる「吟醸酒なら60%以下」「大吟醸酒なら50%以下」でなければならないと決められているんです。』
ー酒米の磨き具合によって名前と、品質が変わってくるということですね!
▼平石さん
『はい、そのため、より磨きがかかっている「大吟醸」の方が、ランクとしては高くなることが一般的ですね。
米の中心部分である「心白」に近づくほど、雑味のないすっきりとした味わいになると言われていますが、その分手間とコストもかかるため比較的値段も高くなります。
昔の話にはなるんですが、
大吟醸というのは一般的には流通していないお酒で一般の人は飲めなかったんです。
品評会に出したりするための、蔵の人しか飲めないとってもレアで高級なお酒ということで「幻の酒」と言われていたんですよ。』
ーそう言われると、とっても大吟醸が飲みたくなります!
大吟醸のおすすめの選び方ってありますか?
▼平石さん
『同じ大吟醸でも生産地、製造方法によって味が全く変わってきますので、ぜひ色々な大吟醸を飲んで頂きたいです。
とはいえ、何を基準に選べば良いのかわからないという方は多くいます。
そんなニーズに応えて「大吟醸飲み比べ10本セット」の販売をスタートしました。
私達唎酒(ききざけ)師が実際に飲みくらべを行い、
本当に美味しいと感じたものを10本詰め合わせたセットなんです。』
このように語る平石さん。
今回は実際に、そんな「飲み比べ10本セット」をいくつか試飲をしながらポイントを教えていただけることになった。
「芳醇な香り」と「深く柔らかな辛口」の大吟醸酒。
2018年「モンドセレクション」金賞受賞や、
2017年「iTQi(ITI)優秀味覚賞」三つ星受賞など、
数々の国際的なコンクールでも高い評価を獲得する、名実ともに優れた日本酒。
▼平石さん
『非常に力強いお酒で、米の旨味を引き出した芳醇な味わいが特徴です。
「生貯蔵」と呼ばれる、通常よりも火入れの回数が少ない製造法で造られているので、お酒のフレッシュさも際立っていてとても香り高いんです。
ほんのり冷やしてふくよかな風味を楽しむことができると思います。
基本的に魚料理全般との相性が良いのですが、特にさっぱり形のメニュー、カルパッチョなどと合わせるのがオススメです。
白ワインのような感覚でワイングラスに入れて楽しんでほしいお酒ですね。』
続いてご紹介するのがこちら。
▼平石さん
『香り高く、フルーティーな風味が特徴。
飲み口も非常にライトで飲む人を選ばない、万能なお酒です。
山口県・下関市にある「下関酒造」が造る「家納喜」という大吟醸。
私も何度も蔵を訪ねたことがあるのですが、関門海峡のすぐ近くにある酒蔵さんなんです。
海にゆかりがあることから、
「海鮮に合わせやすい日本酒」というのが蔵の信条なんだそう。
そのため魚介類であればなんでも合わせやすいのですが、
お肉料理とのペアリングもおすすめです!
ほどよい酸味もあり、すっきりとしたお酒なので口の中の脂っぽさをクリーンにしてくれるため、牛カツや豚カツなんかとも合わせやすいのではないでしょうか。』
続いてがこちら。
▼平石さん
『海外の品評会でも度々金賞を獲得するなど、その高い実力が知られている酒蔵です。
独特なフルーティーさを感じる、すっきりとしてキレイな日本酒。
キリッとした淡麗辛口の味わいは、まさに新潟のお酒といったところ。
契約農家に依頼した酒米を使っているため、
米の質も安定しているのでいつ飲んでも抜群の酒質です!
淡麗辛口のお酒ですので、濃い味付けのものよりもシンプルに出汁の旨味を感じるあっさりとした和食なんかを合わせるのがおすすめ!
アサリやホタテなどの酒蒸しを合わせたら最高です!
料理が持っている出汁の旨味と、日本酒が持っている米の旨味、それぞれが口の中で増幅されるような幸せな体験ができると思います。』
このように日本全国のこだわりをもった高級日本酒「大吟醸」を、
気軽に飲み比べできることが、人気の理由だ。
実際に購入した人からも、喜びの声が届いている。
そんな10酒蔵のこだわり大吟醸飲み比べ10本セット(1本720ml)は、単品合計価格「22,231円(税込)」。
そしてそれが、まずは多くの人に味わってもらいたいという想いからなんと、
今だけの “特別価格” で販売中だ。
どのお酒も、ここでしか味わうことのできない一品。
なかなか旅行や外食などに行きづらいご時世だからこそ、お酒に合う料理を用意して、各地のお酒を飲み比べながら贅沢な気分を味わうのもいいだろう。
この「飲み比べ10本セット」は、手頃な価格で大吟醸が味わえることもあり、過去には何度も完売しているという。
他では、この品質・価格で大吟醸10本は手に入らないため、売り切れる前に早めの購入がおすすめだ。
家ではあまり日本酒を飲んだことがなかったという人も、
この機会に、最高ランクの日本酒を味わってみてはいかがだろうか?