母の日特集2017

母の日 裏話

実は定説となっている、アメリカでのアンナ・ジャービスの出来事には裏話があります。
母親に感謝をする日として定められた母の日ですが、本当はそれだけではなく、平和を願う母親たちの社会運動を 記念したものだったのです。
アンナの母親、ミセス・ジャービスは牧師と結婚しており、1858年に「Mothers' Day Work Club(母の日仕事クラブ)」を結成し、病気で苦しんでいる人たちを助けるために募金活動をしたり、病気予防のために食品の検査を行ったり、色々な活動をしていました。南北戦争時代も中立を保ち、「Mother's Friendship Day(母の友情の日)」と言う企画(南北双方の兵士や地域の人々を招き、お互いに敵意を持つことを止めさせようとするイベント)も行い、平和を願って献身的に働いた人物なのです。ちなみに彼女は10人のうち、8人もの子供を戦争や病気で失っていました。
今と違い、女性がまだ社会的立場が弱い時代だったので、こうした母親としての社会活動は大変意義のあるものでした。 その他にも女性は奴隷制度の廃止、女性労働者の環境改善、子供の保護、公衆衛生、社会保障など、色々な問題について政治的な圧力をかけてきました。「母親」と「社会正義」は、大きな結びつきがあったのです。
そんな女性の活動が活発化してきた時期だったからこそ、ミセス・ジャービスが亡くなった際に娘のアンナによって配られた白いカーネーションが取り上げられたのです。アンナはその後、すべての母親の社会に対する貢献を讃えて「母の日」を祝日にする活動を行い、約10年の長い歳月を経て、1914年にやっと夢が叶ったのです。
ところが母の日の商業化が進み、いつの間にか「母に感謝のプレゼントを贈る日」として定着してしまい、19世紀の母親が行っていた「平和に対しての活動の日」としての風習はほとんど消えてしまいました。
「おかあさん ありがとう」と感謝の気持ちに併せて、今年は平和についても考えてみる良い機会が持てると、本当の意味での母の日を迎えられるかも知れませんね。

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